
山﨑館長のつぶやきをまとめて紹介!2021年4月後半~5月前半
こんにちは。山種美術館です。
当館はGW期間中に臨時休館していましたが、5月15日からは感染症予防対策を強化し、展覧会を再開しています。
noteの記事投稿もしばらくストップしてしまいましたが、こちらも活動を再開したいと思いますので、よろしくお願いします!
今回は、先月半ばにスタートした館長のつぶやきまとめ第2弾をお届けします。
↓初回のまとめはこちら↓
1.「百花繚乱」展出品作品のご紹介
まずは「百花繚乱」展に出品されている作品を紹介するツイートから。
横山大観といえば富士山の画題が有名ですが、桜も繰り返し描きました。《春朝》(#山種美術館 )は、山桜の淡い紅色の花と茶を帯びた若葉が朝陽に輝く様子を描いた作品。大観は桜の中でも山桜を好んで取り上げました。(山崎)#百花繚乱展 pic.twitter.com/tVSxVdKsJq
— 山種美術館 「百花繚乱展」開催中 (@yamatanemuseum) April 15, 2021
菱田春草《白牡丹》(#山種美術館)は、大輪を咲かせ風になびく牡丹と上部に蝶が描かれた作品。
— 山種美術館 「百花繚乱展」開催中 (@yamatanemuseum) April 16, 2021
富貴の花である牡丹。そして蝶は、中国語で「耋【てつ】(年寄りの意)」と音が共通し、長寿を象徴しています。
この組み合わせは、吉祥のモティーフなんですよ。(山崎)#百花繚乱展 pic.twitter.com/4kKVGA5DBx
24日開催のオンライン講演会で講師を務める西田俊英氏の作品、《華鬘》(#山種美術館)。
— 山種美術館 「百花繚乱展」開催中 (@yamatanemuseum) April 22, 2021
初めてインドを訪れた際、ガンジス川で目にした光景からの着想。
死の尊厳・荘厳さを銀を中心とした世界で表現したと画家自身が語っています。(山崎) pic.twitter.com/bUcEhNIs2z
小林古径《蓮》(#山種美術館)。線を塗り残しながら彩色する堀塗りという技法で葉を、花びらの輪郭はピンク色の線で描いています。花弁の立体感と柔らかな質感が見事に表現され、面と線それぞれの特徴を取り入れた古径らしい作品です。(山崎) pic.twitter.com/ZHaZeXomqo
— 山種美術館 「百花繚乱展」開催中 (@yamatanemuseum) April 23, 2021
荒木十畝《四季花鳥》(#山種美術館)は、四季を描いた四幅対の作品。「春(華陰鳥語)」には当時は、琳派的な構図や装飾性に西洋的な写実を加味し、樹林や草花を描くことがトレンドになっていたそう。(山崎)
— 山種美術館 「百花繚乱展」開催中 (@yamatanemuseum) April 28, 2021
※本作は #百花繚乱展 に出品されています pic.twitter.com/litraBo2oy
荒木十畝《四季花鳥》のうち「夏(玉樹芳艸)」(#山種美術館)。立葵やヒメユリなどの夏に向けて見頃を迎える花々が描かれています。花木を密に配した華麗な四幅対は、春と冬、夏と秋が対になるよう構成されているんですよ。(山崎)
— 山種美術館 「百花繚乱展」開催中 (@yamatanemuseum) April 28, 2021
※本作は #百花繚乱展 に出品されています pic.twitter.com/JxZAZSLdWm
荒木十畝《四季花鳥》のうち「秋(林梢文錦)」(#山種美術館)。琳派に通じる装飾性とともに、樹木の重なりに立体的な描写を意識した大作。画面に描かれたヤマシギなどの鳥にもご注目!(山崎)
— 山種美術館 「百花繚乱展」開催中 (@yamatanemuseum) April 29, 2021
※本作は #百花繚乱展 に出品されています pic.twitter.com/9WZ4MJdoYt
荒木十畝《四季花鳥》のうち「冬(山澗雪霽)」(#山種美術館)。梅の枝ぶりや鴛鴦[おしどり]との取り合わせ、懸崖の描き方は、明代の宮廷画家、呂紀[りょき]の《四季花鳥図》(東京国立博物館)を連想させます。(山崎)
— 山種美術館 「百花繚乱展」開催中 (@yamatanemuseum) April 29, 2021
※本作は #百花繚乱展 に出品されています pic.twitter.com/gaZ5LDeTOn
染付の盛鉢と紅白のチューリップの取り合わせがモダンな小林古径《鉢花》(#山種美術館)。古径は陶磁器にも造詣が深く、親友であった安田靫彦とともに骨董品を集めていたことで知られています。本日4/29は靫彦の命日でもあります。(山崎)
— 山種美術館 「百花繚乱展」開催中 (@yamatanemuseum) May 2, 2021
※本作は #百花繚乱展 に出品されています pic.twitter.com/hA6w5oW8ct
本日5/5は #端午の節句。菖蒲湯に入る風習にちなんで、小林古径《菖蒲》(#山種美術館)をご紹介。画家愛蔵の古伊万里の壺に活けられた、色とりどりの花菖蒲。花と壺を画面右に寄せ、隈を施して奥行きを表現しています。(山崎)
— 山種美術館 「百花繚乱展」開催中 (@yamatanemuseum) May 5, 2021
※本作は #百花繚乱展 に出品されています pic.twitter.com/fP4gxxLzXs
2.臨時休館はこんなツイートも!
GWの臨時休館中には、季節や記念日にちなんだツイートを投稿しました。なかには「百花繚乱」展に出ていない作品も取り上げています。
今週は #切手趣味週間 。開催中の #百花繚乱展 で展示している荒木十畝《四季花鳥》(#山種美術館)。「 秋(林梢文錦)」は、販売中の特殊切手「美術の世界シリーズ第2集」に採用されています。(山崎)
— 山種美術館 「百花繚乱展」開催中 (@yamatanemuseum) April 20, 2021
※切手の詳細は郵便局HP等をご確認ください。https://t.co/d1TPBNVwgX pic.twitter.com/d83SPPK7Zw
明日から5月。4~5月に見ごろを迎えるアヤメの仲間・イチハツ(一初)を描いた作品をご紹介!川端龍子《花の袖》(#山種美術館)は、自宅の庭にあったイチハツの花を描いた作品。緑青による葉の緑と胡粉による花の白の対比が魅力的ですね。(山崎)#おうちで日本画 pic.twitter.com/kwaOMrdYeB
— 山種美術館 「百花繚乱展」開催中 (@yamatanemuseum) April 30, 2021
5月はバラが咲く季節。当館のバラが描かれた作品をご紹介!荒木寛畝《雉竹長春》(#山種美術館)は、「平安」を象徴する竹と、「長春花」と呼ばれるバラを組み合わせて吉祥画題を表した作品です。(山崎)#おうちで日本画 pic.twitter.com/EpjzP8HAFG
— 山種美術館 「百花繚乱展」開催中 (@yamatanemuseum) May 3, 2021
本日5/5は #端午の節句。端午の節句に飾る鯉のぼりにちなんで、鯉を描いた作品をご紹介。川端龍子《五鱗》(#山種美術館)は、定宿の池の一隅に集まる鯉から着想を得たそうです。(山崎)#おうちで日本画 pic.twitter.com/cSbnq6PwUG
— 山種美術館 「百花繚乱展」開催中 (@yamatanemuseum) May 5, 2021
本日5/5は #端午の節句。菖蒲湯に入る風習にちなんで、小林古径《菖蒲》(#山種美術館)をご紹介。画家愛蔵の古伊万里の壺に活けられた、色とりどりの花菖蒲。花と壺を画面右に寄せ、隈を施して奥行きを表現しています。(山崎)
— 山種美術館 「百花繚乱展」開催中 (@yamatanemuseum) May 5, 2021
※本作は #百花繚乱展 に出品されています pic.twitter.com/fP4gxxLzXs
本日5/6は池田輝方の命日。《夕立》(#山種美術館)は、突然の夕立に寺の門前に駆け込んだ人々を描いた作品。人物の仕草や表情に様々な人間模様が読み取れて、まるで芝居の1シーンを見ているようですね!(山崎)#おうちで日本画 pic.twitter.com/lm2DPjszcJ
— 山種美術館 「百花繚乱展」開催中 (@yamatanemuseum) May 6, 2021
5月は芍薬が美しい時期ですね。横山大観《芍薬》(#山種美術館)は、一見、扇面貼付に見えますが、実は扇形の外側だけ砂子を撒き、内側に絵を描いているんですよ。(山崎)#おうちで日本画 pic.twitter.com/wrz4d7hPkJ
— 山種美術館 「百花繚乱展」開催中 (@yamatanemuseum) May 7, 2021
本日5/8日は #松の日。下村観山《老松白藤》(#山種美術館)は、伏見宮家旧蔵の作品。松は男性、藤は女性の象徴とされたそう。本作には実は、画面を飛んでいる小さな熊蜂がいるんですよ!(山崎)#おうちで日本画 pic.twitter.com/vgqM1G6qIx
— 山種美術館 「百花繚乱展」開催中 (@yamatanemuseum) May 8, 2021
本日5/9は愛鳥の日!現在は臨時休館中ですが、開催中の #百花繚乱展 に展示している作品には、鳥もたくさん描かれています。美術館が再開後は、花と一緒に描かれた鳥たちの姿にもぜひご注目くださいね。(山崎) pic.twitter.com/CtIGMwHTuG
— 山種美術館 「百花繚乱展」開催中 (@yamatanemuseum) May 9, 2021
本日は #愛犬の日。画家と愛犬のエピソードをご紹介!川端龍子は自宅で「クマ」という名前の犬を飼っていて、とても可愛がっていたそう。愛犬が画室で遊んでいても気にせず制作していたそうですよ。龍子の作品は5/15から再開する #百花繚乱展 でご覧いただけます。(山崎) pic.twitter.com/Fjrk3mvMtU
— 山種美術館 「百花繚乱展」開催中 (@yamatanemuseum) May 13, 2021
3.鑑賞後のお楽しみ!カフェ・ショップ
展覧会を見たあとのお楽しみといえばカフェとショップ。展示作品にちなんだ和菓子やグッズをご紹介しています。
菱田春草《白牡丹》(#山種美術館)をモティーフにした「百花」。
— 山種美術館 「百花繚乱展」開催中 (@yamatanemuseum) April 17, 2021
古来、「百花の王」とも称され、愛でられてきた牡丹。
優雅な白牡丹をイメージした一品です。
中は鮮やかな緑色の柚子あん。さっぱりとした風味をお楽しみください♪(山崎)#百花繚乱展 pic.twitter.com/iJoKh1W5Fk
「はすはな」は、小林古径《蓮》(#山種美術館)に描かれた蓮の花をモティーフにした和菓子。清浄な花の姿をやさしい色合いの和菓子でつくりました。菊家特製のこしあんは控えめな甘さ。ぜひお試しください!(山崎)#百花繚乱展 pic.twitter.com/o6W7iptsdx
— 山種美術館 「百花繚乱展」開催中 (@yamatanemuseum) April 24, 2021
【#山種美術館 Cafe椿も再開!】
— 山種美術館 「百花繚乱展」開催中 (@yamatanemuseum) May 15, 2021
Cafe椿では #百花繚乱展 の作品をモティーフにした5種の #和菓子 をご用意!可愛らしくて、美味しい小さな芸術品です♪2個からテイクアウトもできますので、美術館にお越しの際はぜひお立ち寄りください!!(山崎) pic.twitter.com/AIhAtnAKC3
田能村直入《百花》(#山種美術館)をあしらったグッズをご紹介!マスキングテープや一筆箋、ブロックメモなど各種ご用意してます。美しい色とりどりの花は、まさに百花繚乱。プレゼントにも喜ばれますよ!(山崎)#百花繚乱展 pic.twitter.com/VnA4j4HY5F
— 山種美術館 「百花繚乱展」開催中 (@yamatanemuseum) April 18, 2021
ミュージアムショップでは、開催中の #百花繚乱展 にあわせて、花を描いた作品のポストカードをたくさんご用意しています!牡丹や紫陽花、菊や桜など、季節やシーンにあわせてお選びいただけます。(山崎) pic.twitter.com/AMCZxNdLew
— 山種美術館 「百花繚乱展」開催中 (@yamatanemuseum) April 25, 2021
ミュージアムショップも #百花繚乱!当館の花の作品をデザインした色とりどりの美しいグッズを多数ご用意しています。新商品も入荷していますので、要チェックです!SNSではおすすめグッズをご紹介していきますので、お楽しみに♪(山崎)#山種美術館 pic.twitter.com/TIaccPNaa6
— 山種美術館 「百花繚乱展」開催中 (@yamatanemuseum) May 16, 2021
「百花繚乱」展は6月27日(日)まで開催しています。
花の絵画で心なごむひとときをお過ごしいただければ幸いです!
※開館時間などの最新情報はこちらでご確認ください。
山﨑 妙子 【やまざき たえこ】
東京都生まれ。慶應義塾大学経済学部卒業。東京藝術大学大学院美術研究科修士課程を経て1991年後期博士課程修了。学術博士。同年、山種美術財団理事・山種美術館特別研究員。副館長を経て、2007年5月、山種美術財団理事長兼山種美術館館長に就任し、現在に至る。著書に、『速水御舟の芸術』(日本経済新聞社)、『現代日本素描全集④速水御舟』(ぎょうせい)など。各所での講演会のほか、英語ガイドツアー、着物イベント、ミュージアム・コンサート、休館日を利用した地域への社会貢献(小中学生のための鑑賞会)などを実施し、日本画の普及を幅広く行っている。